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CELLER DE CAPCANES
セラー・カプサーネス

カタルーニャ躍進の旗手は若き女性醸造家
年間最優秀女性エノロゴが導くワイナリー
「セラー・カプサーネス」

カプサーネスは、スペイン北東部カタルーニャ州にあるDO(原産地呼称)モンサンのワイナリーです。
標高1000メートル級のモンサン山脈はブドウ栽培に適した土壌に恵まれ、DOモンサンはDOCa(特選原産地呼称)のプリオラートを馬蹄形に取り囲んでいます。
プリオラートで栽培された伝統品種が国際的に称賛されたことから国内外のワイナリーが相次いで進出したモンサン。
2001年にDO昇格を果たした先導的な役割を果たしたカプサーネスは、ワイン誌で高い評価を獲得するワイナリーに成長しており、年間最優秀女性ワインメーカーの若き醸造家が指揮しています。

ABOUT生産者の特長

土壌と気候に恵まれた“聖なる山”
修道院由来のブドウ栽培

地中海沿岸から約30キロ内陸のモンサンは、乾燥気候と標高による寒暖差、プリオラートと同じリコレッラ(粘板岩質)の土壌に恵まれています。
中世12世紀の修道院に由来する“聖なる山”のブドウ畑は、20世紀初頭にフィロキセラによって壊滅的な打撃を受けました。
その後、フランス人醸造家たちが土壌と気候、伝統品種のグルナッシュとカリニャンの潜在力に着目。
1989年にリリースされたプリオラート(カスティリヤ語で強い辛口赤ワイン)が国際的な称賛を浴びてスペインで2つめのDOCa(特選原産地呼称)指定につながりました。

標高差と多様なブドウ畑が育むアロマとミネラル

土壌と冷涼な気候と標高150~550メートルの寒暖差、急こう配の斜面や棚状のテラスなど多様性に富んだカプサーネスのブドウ畑は、豊かなアロマとミネラル、複雑で繊細な味わいを備えています。
伝統品種のほかにもシラーやメルローなど国際品種にも積極的に挑戦しています。

DOモンサンに昇格した2001年当時は28の生産者が50に増え、初代アンバサダーのカプサーネスはモンサンを代表する生産者です。

コーシャワイン、ヴィーガン
有機で世界的評価を確立

カプサーネスに転機が訪れたのは1995年です。
大規模な設備の近代化を決断した同じ時期、バルセロナのユダヤ人コミュニティーからユダヤ教の食を規定した「コーシャワイン」の依頼がありました。
教義に従った安全な食品として厳しい認定をクリアしたコーシャワインは、世界のユダヤ人社会で高い評価を獲得。その後もカタルーニャ州政府のオーガニック認証「CCPAE」、動物性由来の素材を使わないヴィーガン認証など自然に近い高品質ワインを生産するワイナリーの基礎を築きました。

ワイナリー飛躍の中心的存在
年間最優秀女性ワインメーカー

2013年、カプサーネスは醸造学の学位を取得したばかりのアンナ・ロビーラ女史をワイナリーの仲間として迎えます。
生産者の家に生まれ、仏ディジョンとタラゴナで醸造学を学んだロビーラ女史は、わずか3年でチーフ醸造家に昇格。
2019年には、ドイツのワイン誌「Genussmagazin」はロビーラ女史を2019年の年間最優秀女性ワインメーカーに選びました。

転機と飛躍のカプサーネスは、ワインアドヴォケイトやジェームズ・サックリング、ジャンシス・ロビンソンなどワイン誌から高い評価を獲得しているほか、欧州各国の国際コンクールでも金賞を受賞。
若き女性醸造家を旗手として迎え、リオハやプリオラートに並んでスペインを代表する高品質ワインを造っています。