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Wolfberger
ウルフベルジュ

アルザスの風景と食文化が育む
多彩なワインの造り手
「ウルフベルジュ」

ドイツと国境を接するフランス東部のアルザス地方。北から南へ120キロにわたるワイン街道が120の村をつないでいます。中世の面影を残す町並みや古城を背景にブドウ畑の広がる牧歌的な風景がアルザスワインの故郷です。
最大手の生産者の一つ、ウルフベルジュは約1200ヘクタールで栽培するリースリングやゲヴェルツトラミネル、ピノ・グリなどのアルザスワインを生産。モザイクのように多様な土壌と多彩な品種から造るウルフベルジュのワインは、「アルザスワイン街道」を旅するように風景と風土、歴史を表現しています。

ABOUT生産者の特長

モザイクの土壌と多彩な品種

アルザスワインは、アルプス造山運動と地殻変動で形成された複雑な土壌で栽培する主要7品種の幅広い風味が特徴です。石灰質や泥灰質、花崗岩、片麻岩、砂岩など13種の土壌は、モザイクに例えられるほど多様。泥炭石灰質は力強く骨格のあるワインに、花崗岩と片麻岩質の土壌は豊かな香りと繊細な酸味をもたらします。
ヴォージュ山脈によって偏西風が遮られ、降雨量は少なく、乾燥した内陸性気候。寒暖差の大きな200~400メートルの標高差によって果実の熟成はゆっくり進みます。
アルザスで造られる白ワインと発泡ワインのクレマンダルザスは、それぞれフランス国内の消費量3割を占める銘醸地。
ウルフベルジュは北のマレンハイムから南のタンまで450の栽培農家でつくるコーペラティブ(生産者組合)で、51あるグラン・クリュ(特級畑)のうち15のグラン・クリュを所有しています。グラン・クリュ以外にも65ヘクタールのビオ畑があり、環境保全と自然農法の認証を所得するなど持続可能で自然に近いワイン造りを追求。土壌や地形、ミクロクリマ(微気候)など品種に適した栽培、収穫や醸造、熟成も最新技術で管理しています。

美しい風景のワイン街道沿いに豊富な食文化

アルザス地方は、美しい景色も大きな魅力。ノートルダム大聖堂を中心とした旧市街地が世界遺産のストラスブール、ワイン交易で栄えたコルマールは木組みの家や運河があり、エギンスハイムは“フランスで最も美しい村”にも選ばれました。
アルザスワインは食との調和も魅力の一つ。ワイン街道南端のランゲンのワインは修道士の巡礼で欧州に広がり、中世ハプスブルグ家の宮廷ではマリア・テレジア妃の好んだランゲンのワインがふるまわれたと伝えられています。
特産のフォアグラやマンステールチーズ、伝統料理のシュークルート、薄焼きタルトのフラムキッシュなどアルザス地方のヴィンシュトープ(居酒屋)にはワインの相性のよいメニューも豊富。ウルフベルジュは融合したフランスとドイツの長所を表現したアルザスワインが試飲できるカーブをワイン街道沿いに6カ所を展開しています。

多彩な“泡”クレマンダルザス

アルザスワイン生産量の25%を占めるスパークリングワインのクレマンダルザス。
ピノ・グリを主な品種として、生き生きとした果実感のリースリング、ふくよかで骨格のあるピノ・ノワールを瓶内で2次発酵させる伝統的な技法が特徴。最低でも16カ月、最大で36カ月の熟成を経たクレマンダルザスはアペリティフや食中酒だけでなくデザートワインにも。
ウルフベルジュは地域へのオマージュを込め、エギスハイム出身の教皇レオ9世やエギスハイムの古城に住んだ王子の名前を冠したクレマンダルザスをリリースしています。

テロワール“アルザス”を表現する生産者

1902年、フィロキセラの被害に見舞われた生産農家が結成したコーペラティブのウルフベルジュ。小動物からブドウを守る願いを込めて狼(ウルフ)と守り神(ベルジュ)の意味があります。
広大で多様な土壌・地形、多彩な品種の銘醸地として発展したアルザスワイン。ウルフベルジュを構成する420の生産者がテロワールを主張するのではなく、多様な土壌と多彩な品種を通してアルザスという広大なテロワールを表現したワインといえるでしょう。

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